ゆゆ式の櫟井唯ちゃんいいよね。かわいい。(前文)
今回は日立製プラズマテレビの修理に挑戦したのでその記録を残しておきます。
プラズマテレビとの出会い
友人の実家に遊びに行ったのですが、その家にはパナソニックのプラズマテレビが置いてあったんですよ。そこでちょうどリオオリンピックの中継をやっていて、映像の残像感のなさと発色の良さに感動したんです。
実はこれが僕の初めてのプラズマテレビとの出会いです。(家電量販店とかでチラッと見たことはあるけど好きな映像をいくらでも流せる機会を得たのは初めて)
俺もプラズマテレビが欲しいと強く思うようになったんです。
その一ヶ月後、ハードオフやらヤフオクやらでプラズマテレビ収集が始まったのです…。
プラズマテレビの修理
集まったプラズマテレビは以下の3台。日立Woooはいいぞ。
W37-P7000+AVC-H7000
三郷のハードオフで500円+消費税で購入。(リモコンB-CAS付き)
値札には「赤ランプ点灯するものの電源入らず起動しない」と書かれていたものの、帰ってきて動作確認したところ正常に動作した(何もしていないのに動いた)。
中開けたら100V3300uFのコンデンサが膨張してたけど見なかったことにした。
通電直後の冷えている状態だと画面にノイズが入るが、温まると消えるようだ。
まぁ特に修理の必要性を感じなかったので内部のホコリを取り、VsとVaの電圧調整だけして終了。
画面のコーティングは一部ハゲているものの、キズはそこまでひどくはない。許容範囲。
HDMI端子がなくて不便だったため、アマゾンで「Rankie HDMI to VGA変換アダプター」という699円のやつを買って接続して使っている。
PS4でBlu-rayの再生もできた。このアダプターはHDCPの解除もできるようだ。
W37P-H8000
ヤフオクで1000円で購入。(リモコンB-CAS無し)
画面のコーティングはハゲもなく良好で、キズがわずかにある程度。画面の状態は良い。
コンセント差し込むと赤ランプは点灯する。電源ボタン押すと緑ランプに変わるものの2秒程度で電源が落ち赤ランプに戻る。
最初はデジタル系の基板を疑ったものの、W42P-H8000の部品を使い検証したところ電源基板の故障ということが判明。
具体的には、STB5VからSTB3.3Vを生成するレギュレーターICが不良で、無負荷時は3.2V出力されるものの起動時に負荷がかかると2.8Vまで出力電圧が低下してしまう。
STB3.3Vに直流安定化電源を接続し、3.3Vを印加したところ、正常に起動することがわかった。ちなみに、負荷電流は150mA程度であった。
このことを踏まえ、STB3.3Vに3端子レギュレーターを接続し、STV5Vから3.3Vを生成することにした。
手元に3.3Vの三端子レギュレーターがなかったため、適当なCDドライブを分解して出てきた3.3V1A出力レギュレータIC(AP1211B)を使った。
正常に動作することを確認し、修理完了。
わざわざ別の基板を用意せずともこの程度の不具合は見抜けただろうに。不覚。
W42P-H8000
W37P-H8000の故障原因がわからなかったため、いっそニコイチするための部品取りにしようと思い購入。鎌ケ谷のハードオフで5000円+消費税。(リモコンB-CAS無し)
画面のコーティングはハゲている上、キズも目立つためパネルの状態は悪い。
値札には「色がおかしい」とだけ書かれていた。持ち帰って検証してみると、画像の輪郭に青いブロックノイズのようなものが映ることが判明した。このノイズは映るときと映らないときがあるようだ。
W37P-H8000のための部品取りにしようと思っていたものの、検証の結果、修理できることが判明したのでこちらも復活させることに決定。
内部はあまりにもホコリがひどく堆積していた。ノイズの原因はホコリによる接触不良だと考え、メインデジタル基板、サブデジタル基板、電源基板、パネルのLVDS基板をイソプロパノールにドブ漬け洗浄、ケーブルやフレキの接続端子をイソプロパノールでクリーニングした。
正常に動作することを確認し、修理完了。
パネルの状態があまりにも悪く、キズが入っているため、後で研磨してみようかと思っている。コーティングも全部はがしてしまおうかと思う。
プラズマテレビのパネルはどうやって研磨するのがいいんですか、誰か教えてください。キイロビンで大丈夫ですかね。
日立製プラズマテレビを修理する前に
今回のテレビは、放送規格の違いを変更しただけのほとんど同等の海外モデルのメンテナンスマニュアルがインターネットで入手できた。(ただし言語は英語)
全コネクタのピンアサインが書いてあるなど、このマニュアルは修理にかなり役立つので入手しておくといいと思います。
「”海外モデルの機種型番” service manual」でGoogle検索するとPDFでダウンロードできるページが出てきます。
例えば、W37P-H8000/W42P-H8000の海外モデルの型番は、42HDS52/42HDT52/42HDX62です。
ほかにも、海外フォーラムに修理についての詳細な情報が書いてあることもあります。日本語ではプラズマテレビ修理の情報はあまり見つからないですが、英語だと良く見つかります。海外では自分でプラズマテレビを修理するのが盛んなようですね。
イソプロパノールはいいぞ
今回は、初めての試みとしてイソプロパノールによる基板洗浄を試してみた。
今までは、無水エタノールによるコネクタ部分のみのクリーニングだった。
イソプロパノールは無水エタノールよりも安価なため、気兼ねなくドバドバ使うことができる。そこで、基板まるごとイソプロパノールでドブ漬けし洗浄することにした。
今回の洗浄手順
- イソプロパノールをかけながら歯ブラシで基板をこすり洗浄する。
- コネクタ部を念入りにこする。
- 最後に、洗浄瓶で未使用のイソプロパノールをかけ基板を洗い流す。コネクタ部は重点的に。
- 容器にたまった使用済みイソプロパノールは濾過し別の容器に保管する。これは(1)の工程で再利用する。
- 基板を乾燥させた後、動作確認をする。
この手順で液を再利用しながら基板を4枚洗浄したところ、1L程度の消費量だった。
何度も洗浄に使って汚れたイソプロパノールはバーベキューの着火剤の代用として燃やすとかに活用してください。アルコールストーブの燃料とかにもいいかもしれない。アルコールストーブは空き缶で自作できるらしいし。
エタノール・イソプロパノールを基板にドバドバかけると、蒸発するときに基板が冷やされ水が結露します。基板を温めながらで乾燥させるか、完全に乾燥させてから動作試験をしてください。まぁ基板を丸ごと水洗いする人もいるし多少の水は乾燥させれば大丈夫でしょう。
イソプロパノールの入手
イソプロパノールは、大きめのホームセンターの塗料コーナーに置いてあるようだ。今回はジョイフル本田にて購入。
料金は、ジョイフル本田の場合、1L2520円、4L3755円、16L6380円。(税込、16Lは取り寄せ)
薬局で売っている無水エタノールだと500mLで1800円くらいするのでそれと比べると激安である。特に16L缶。1L400円くらいである。
電子工作愛好家やジャンク品愛好家は無水エタノールを持っている人が多いが、そういった人にイソプロパノールをおすすめしたい。無水エタノールと同等に使えるし激安なのでみんなイソプロパノール使おう。安いからじゃぶじゃぶ使える。匂いはエタノールよりキツいけど。
プラズマテレビ画面の再コーティングは素人でも可能ですか?
もし可能であれば、コーティング剤のオススメや手順を教えて頂けますでしょうか?
はじめまして、英語のマニュアルから修理を行ったのですか!?すごいですね!!
我が家のW37P-H8000が赤ランプ点灯状態のまま、電源が入りません。どの部分をどのように修理すれば治ると思われますか?
ぜひご指南いただきたいです。
よろしくお願いいたします。