最高のARコートフィルムを求めて

画面はARコートが最高なんです。グレア並みの画質を維持しながら反射を低減してくれます。ARコートフィルムを使うとノングレアのザラザラ画面には戻れなくなります。

しかしARコートの画面フィルムは販売が少なく、入手が少ないのが現状です。
なので窓用のARコートされた反射低減フィルムをスマートフォンとかノートPCの画面に貼ってしまえ、というのが前回記事です。

改めて調べてみると、前回使用したサンゲツ以外のメーカーも反射低減フィルムを製造していることが分かりました。というわけで、入手できるARコートの反射低減フィルムを調べました。

前提知識

  • AR・反射防止膜の原理と効果 ARコートについて詳しく書かれています
  • 窓ガラス用フィルムは、霧吹きで水をかけながら貼ります。乾燥した状態で貼ろうとすると気泡が抜けなくて大惨事になります(一度試してみるといい)
    • スマホのカメラレンズとか腕時計みたいな小さい面積に貼るときはドライで貼ったほうが上手くいくようです
    • 実は水貼りよりもドライで貼ったほうが綺麗に仕上がるんですが、ドライだと接着が強力すぎて気泡が抜けないうえに貼り直しが不可能なので一発勝負になります。
    • 腕時計くらいの小さい面積なら一発勝負でもなんとかなりますが、それ以上は成功率が低すぎるのでダメです。
  • 窓ガラス用フィルムは水貼りが必須なので、防水ではない装置に貼るのはおすすめしません(俺は気にせず貼るけどな)
  • 窓ガラス用フィルムを貼った直後は、ヘラで押し出しきれなかった細かい水分が残ります。3日間くらい放置すれば消えます
  • あんまりデカい気泡や水分は消えないので、そういうのはヘラで押し出しておきましょう。
  • 窓ガラス用フィルムをアクリルなどのプラスチックに貼るのは難しいです。過剰に強く接着されてしまうので気泡が抜けない。

美舘イメージング 弱粘着反射防止フィルム

美舘イメージングという光学製品を取り扱う会社が販売しているARコートフィルムです。光学機器メーカーらしく、スペックシートが非常に細かく書かれていて好感が持てます。

スマートフォンに使用することを想定した、水貼り不要の弱粘着タイプです。粘着が弱いので、はがして貼り直しできます。

グレアタイプの施したJAR、アンチグレアタイプのJAGARの二種類があります。
アンチグレアとARコートの相乗効果で、抜群の反射低減効果を発揮してくれそうです。

水貼り不要なので、これが最も良いでしょう。値段は高いですが。

3M LR2CLARX

ルクリアより圧倒的に柔らかいので、気泡を押し出すのが楽です。この柔らかさなら曲面にも貼れそうです。
ルクリアより貼りやすいです。
しかし反射低減効果はルクリアより弱いです。

柔らかくて貼りやすく、A3サイズから買えるので、ARコートフィルムを安く試してみたいという人におすすめです。

サンゲツ ルクリア2

前回記事で使用した「ルクリア」がバージョンアップしました。
表面にハードコーディングが追加されたルクリアⅡ、さらに強度をアップして屋外対応になったルクリアⅡ EXの2種類があります。
前製品のルクリアは、画面に貼るとすぐにキズだらけになってしまう欠点がありました。ハードコーディングが追加されたので、前よりも傷がつきづらくなっているはずです。

3Mスコッチティントよりも反射低減効果が強いです。私はこっちのほうが好きです。
反射光は紫色っぽくなります。

ルクリアは、厚みがあって硬いので、曲面に貼るのはほぼ無理です。
硬いので気泡を抜くのも難しいです。(小さい気泡なら数日放置すれば勝手に消える)。おそらくルクリアⅡも同様に貼るのが難しいでしょう。

最小購入面積は1.3m×1mです。デカすぎる。そのかわり面積当たりの単価は3Mのやつよりは安いです。

中川ケミカル 特殊機能フィルム

中川ケミカルという会社も、反射低減フィルムを3種類販売しています。
SF-1500HGSF-1300Hはサンゲツ・3Mと似たようなARコートフィルムでしょう。
注目すべきなのは「モスアイ構造」のフィルムがラインナップされていることです。
あの、シャープのTVの液晶パネルに採用され、最強の反射低減効果と最悪の指紋の落ちづらさで有名な、あのモスアイです。あのモスアイのフィルムが買えるなんて思いもしなかった。

モスアイ構造は、表面に微小な突起を作ることで、ARコートとは比べ物にならない最強の反射防止効果を持ちます。
しかし、表面に微小な突起があるがために「一度ついた指紋は二度と落ちない」とすら言われるレベルで汚れが固着してしまいます。とにかく繊細なんです。
シャープのモスアイパネル採用TVをデジタルサイネージに使っているところを見ましたが、「指紋が落ちないので絶対に画面に触るな」と注意書きされていました。
そんな使いづらいけど最強の性能を持っている、「ピーキーすぎてお前にゃ無理だよ」といった製品はワクワクします。うまく扱える自信がある人は試してみてください。私はやめときます。
ショーケースの内側のような人間が触らない箇所に貼るなら最高なのかも。 
コイツをTV画面に貼ればシャープ製じゃなくても「モスアイパネルです」と言い切っていいんでしょうか。私気になります。

中川ケミカルは他にも「超親水フィルム」という面白そうな製品を出しています。浴槽の鏡の曇り止めに使うことを想定しているようです。これを車のサイドミラーに貼りたい。雨の日のサイドミラーは水滴が残って見づらいので。

カット済みフィルムなど

iPhone / iPadといった人気の機種ならば、画面ぴったりの大きさにカットされたARコートのフィルムが販売されていることがあります。Amazonとかで根気よく探せば出てくるかも。
例えば、エレコムのiPhone12/12mini用のARコートのガラスフィルムなどがあります。

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